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うちの会社、AIで何ができる?中小企業のための『生成AIはじめの一歩』

はじめに 〜生成AI、次のステップへ〜

こんにちは!IT支援部のにょっすです。

「最近よく聞く『生成AI』。なんだか難しそうだし、うちみたいな中小企業には縁遠い話だ…」
「導入するのにお金がかかるんじゃないの?」

もし1つでも当てはまったら、この記事がお役に立てるかもしれません。

生成AIは今や、特別な知識や多額の費用がなくても、
誰でも気軽に使える「賢くて便利な文房具」のような存在になっています。

この記事では、人手不足やコスト削減といった中小企業ならではの悩みに寄り添いながら、
お金をかけずに今日から始められる生成AIの活用法を、具体的なステップでご紹介します。
 


目次

 


 

1. なぜ今、中小企業にこそ生成AIが必要なのか?

大企業がこぞって導入を進める生成AIですが、
実は、限られたリソースで戦う中小企業にこそ大きなメリットをもたらしてくれます。

人手不足の解消
メール作成や情報収集といった日々の定型業務をAIに任せることで、
社員はもっと創造的で付加価値の高い仕事に集中できます。

コスト削減
無料で使えるAIツールを活用すれば、
広告のキャッチコピー作成やSNS投稿といったマーケティング業務を外注せずに内製化できます。

アイデアの創出
新しい商品やサービスの企画で煮詰まったとき、AIは優秀な壁打ち相手になります。
自分たちだけでは思いつかなかったような、斬新なアイデアのヒントをくれるかもしれません。

2. お金をかけずに今日からできる!生成AI活用アイデア3選

では、具体的にどんなことができるのでしょうか。
無料で使えるChatGPTやGoogle Geminiなどを想定した、いますぐに試せる活用アイデアを3つご紹介します。

アイデア1 : SNS・ブログ担当者の強力なアシスタントに

「毎日のSNS投稿のネタが思いつかない…」「ブログ記事を書きたいけど、何から書けばいいか…」
そんなお悩みはありませんか?AIは、情報発信の強力なサポーターになります。

【こんな風に頼んでみよう!】
「福島の果物を使ったカフェです。20代女性向けのInstagram投稿文を3つ考えてください。
 #カフェ巡り のようなハッシュタグも付けてください。」

このように頼むだけで、AIが魅力的な投稿文の案をいくつか提案してくれます。
ブログ記事の構成案作りや、キャッチーなタイトルを考えてもらうのも得意です。

アイデア2 : 面倒な事務作業をAIに丸投げ

日々の業務で意外と時間を取られるのが、メール作成や議事録の整理といった事務作業です。
これもAIに手伝ってもらいましょう。

【こんな風に頼んでみよう!】
「以下の会議メモを要約して、決定事項を箇条書きでまとめてください。【ここにメモを貼り付け】」
「取引先へ送る、見積もりのお礼メールを丁寧に作成してください。」

要点をまとめるのが非常に得意なので、長文のメールや資料を渡して
「この記事、3行で要約して」と頼むだけでも、情報収集の時間を大幅に短縮できます。

アイデア3 : お客様への対応力アップ

お客様への丁寧な対応は、企業の信頼に直結します。
AIを使えば、より質の高いコミュニケーションをサポートできます。

【こんな風に頼んでみよう!】
「オンラインショップのお客様からよくある質問(FAQ)とその回答例を5つ作成してください。
 テーマは送料と返品についてです。」

お客様へのお礼メールの文面を考えたり、サービスの改善点を洗い出すためのアンケート項目を作成したりと、
顧客満足度を高めるための様々な場面で活躍します。

3. AIを「賢い新入社員」として育てるための3つのコツ

さて、具体的な使い方が分かったところで、
もう一歩進んで、生成AIからもっと質の高い答えを引き出すための「心構え」についてお話しします。

そのコツは、AIを「すごく素直で物知りな新入社員」だと考えて接することです。

優秀な新入社員も、最初は的確な指示がなければ能力を発揮できません。それはAIも同じです。
ここでは、あなたの会社の「賢い新入社員」を育てるための3つのコツをご紹介します。

コツ1 : 指示は「具体的」に、明確に

新入社員に「何かいい感じの資料作っておいて」と頼んでも、困らせてしまいますよね。
AIも同じで、漠然とした指示は苦手です。できるだけ具体的に、条件を付けて指示を出しましょう。

【ちょっと残念な指示】
新商品のキャッチコピーを考えて

【賢い指示】
当社が新発売する「濃厚ミルクプリン」のキャッチコピーを考えて。
ターゲットは30代の働く女性で、コンセプトは「仕事終わりのご褒美」です。
優しい雰囲気で3つ提案してください。

このように、「誰に」「何を」「どんな風に」を伝えるだけで、AIの答えの質は劇的に向上します。

コツ2 : 一度の答えで諦めず、対話で育てる

新入社員の最初の報告が100点満点であることは稀です。
AIが出してきた答えが少しイメージと違っても、そこで諦める必要はありません。
対話を通じて、理想の答えに近づけていきましょう。

【こんな風に追加でお願いしてみよう!】
「さっきの提案、ありがにょ!もう少し短いフレーズにできますか?」
「3つ目の案が一番好きです。これをもっとワクワクするような表現に変えてください。」

AIは前の会話を覚えています。
このようにフィードバックを返すことで、どんどんあなたの意図を汲み取ってくれるようになります。

コツ3 : 最後は必ず「人間」がチェックする

新入社員が作成した大切な取引先へのメールは、必ず上司が一度チェックしますよね。
それと同じで、AIが生成した文章や情報も、最後は必ず人間の目で確認しましょう。

AIは時々、もっともらしい嘘の情報を答えることがあります(これは「ハルシネーション」と呼ばれます)。
また、文章が少し不自然な場合もあります。

最終的に、お客様の心に響く「人間味」を加え、情報の正しさを保証するのは、

4. 安全に使うための「たった一つの約束」

生成AIは非常に便利ですが、必ず守ってほしいルールが一つだけあります。
それは、「会社の機密情報や、お客様の個人情報は絶対に入力しない」ということです。

入力した情報が、AIの学習に使われてしまう可能性がゼロではないため、
社外秘のデータや個人名、連絡先などを入力するのは避けましょう。

どうしても会社名が入ってしまう場合は、
「株式会社〇〇〇」のように伏字を使うと情報をそのまま利用することができます。

5. まとめ

生成AIは、特別な知識や多額の費用がなくても、誰でも気軽に使える「賢くて便利な文房具」のような存在です。
限られたリソースで戦う中小企業にこそ、大きなメリットをもたらします。
まずは今日の簡単な作業からAIに話しかけてみましょう。
さらに生成AIの具体的な使い方や応用術などはこちらの記事で詳しく書いていますので、
興味がある方はぜひチェックしてみてください。

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こんなことでもよいのかな、というレベルでも全く構いませんので、
まずはこちらからご相談頂ければと思います!

最後まで読んでいただきありがとうございました。
それでは次回もよろしくお願いいたします!